【オーダースーツ初心者向け】本切羽?AMFステッチ?これだけは押さえておきたいカッコよく仕上げる3つのオプション

  • 2020年9月29日
  • 2020年11月13日
  • Fashion

この記事ではせっかくのオーダーという事で、ココは拘りたい拘ってほしいというオプションを紹介します。

実際にテーラーに行くと、専門用語が多かったりしてなかなかオプションをつける気にならなかったりします。
しかし、ディティールに拘るとスーツへの愛着がぐっと増します。

ちなみにテーラーは当然スーツ好きの方が多いので、オプションをつけると一緒に楽しんでくれますよ。

オーダースーツのオプション

オプションとは

オーダースーツのオプションとは、追加料金を払ってディティールを変更する事です。
変更できる箇所はテーラーによっても異なりますが、少ないテーラーでもでも10か所以上はあります。

厄介なのは数だけではなく、オプション全てが専門用語で、初めて聞いたらチンプンカンプンという事です。

オプションについてはあんまり話してくれない

丁寧なテーラーでも1か所ずつ「ココどうしますか?」と聞いてくれるわけではなく、わりと「他にいじりたい箇所ありますか?」という感じで終わる事が多いです。
お金が発生する事なので、テーラーからすると「あれもこれも、どうですか?」とは言いだしにくい事かなと思います。

こちらから「ココいじりたいです。」と伝えると、テーラーも喜んでくれるので、スーツ作りがより楽しくなります。
是非自分からオプションの話をしましょう

今回の記事では、数多あるオプションの中から「見た目の印象がガラッと変わる3つのオプション」をご紹介致します。

本切羽

本切羽とは

本切羽、一番と言って良いほどにメジャーなオプションです。ご存じの方も多いはず。
簡単に言うと、「袖のボタンが飾りではなく、実際に開くようになっている。」仕様の事です。

価格としては仕立て代にプラスで1,000~3,000円程度です。
本切羽は、イタリア系の高級テーラーから始まったとされる仕様で、今や本格スーツの代名詞的なディティールになっています。

本切羽ではなく、開き見せ(ボタンホールが飾りで穴が開いていない仕様)だと袖丈の調整がしやすいため、安価な既成スーツは開き見せで作られる事が多いです。
本切羽にしてある=仕立てたスーツ、という主張ができるので、拘りマンはこぞって本切羽にします。

袖ボタンの歴史

しかし、ここまで本切羽を持ち上げておいて難ですが、実は最もクラシックとされるイギリス仕立てのスーツは、伝統的に開き見せで仕立てられる事が多いのです。

スーツの起源はイギリスですから、本当にトラッドなのは開き見せだったりします。もともと衣服につけるボタン自体が装飾品で、袖ボタンも飾りとしてつけられたものなので、開かなくて当然なのです。その後、上記のような経緯で本切羽という仕様が登場します。

開き見せ ボタン 本切羽

しかし、私はそれをわかっていても本切羽にしたくなる、トラッド好きの風上にも置けない人間です。どうしても本切羽のほうがカッコよく見えてしまうのです。

ちなみに、ナポリでは袖口から数えて最後の4つ目のボタンだけ開き見せにする、なんて話もあります。自分の子供が大きくなってそのジャケットを着られるようになった時に最後のボタンを使って袖丈を調整する為だとか。

・本切羽のオプション料金は1,000~3,000円程度。
・本切羽にするとオーダーらしさがぐっと増す。

AMFステッチ

AMFステッチとは

AMFステッチとは、襟や袖の縫い目にある手縫い風のステッチの事です。オプション価格は大体1,500~3,000円程度。

もともと襟の周りや袖、裾、背中の中央にハンドステッチがある事が仕立ての良いスーツの証だったりします。
このハンドステッチは文字通り、手縫いで仕上げるステッチなのですが、これを機械縫いで再現したのがAMFステッチです。

American Machine and Foundry社という会社が開発した技術だという事で、頭文字をとってAMFステッチと呼ばれています。

ステッチがあるとVゾーンに立体感が出る

立体的なVゾーン。ネクタイにディンプルを作り、タイバーで持ち上げるなど、立体的に見せたいVゾーンですが、それはスーツの襟も同じです。
AMFステッチの有無で、Vゾーンが本物か否か決まります。遠目で見ても意外と違いが分かります。

ステッチあり

オーダー スーツ

ステッチなし

オーダー スーツ

もちろんテーラーによっては、ハンドステッチで仕上げることもできますが、やや割高になるので、まずは手軽にハンドステッチ風に見えるAMFステッチがおススメです。
ちなみにハンドステッチだと、ステッチの位置や太さも変えられるので、より自分好みのステッチにできます。

・AMFステッチのオプション料金は1,500~3,000円程度。
・遠目で見た時でも、ステッチの有無で本物感に差が出る。

有料ボタン

スーツのボタンとは

たかがボタン、されどボタンです。前述したようにボタンは装飾品として世に出てきたものです。つまり、ボタンはスーツをカッコよく見せるポイントなのです。

我々が普段何気なく着ているスーツは、もともとラウンジスーツと呼ばれる服で、貴族がラウンジでくつろぐ時に着用するものでした。
フォーマル用の洋服(モーニングコートやタキシードなど)にはボタンの選択に縛りがありますが、ラウンジスーツのボタンは自由です。

スーツとは縛りの多い服で、その縛りの中でいかに遊ぶか、がスーツを楽しむコツです。
ボタンは、せっかくの自由に選べるポイントですので、ここは存分に楽しみましょう。

何も指定しなければプラスチックボタン

テーラーによっては仕立て代に含まれている場合もありますが、多くの場合無料ボタンと有料ボタンで分かれています。
無料ボタンはプラスチック有料ボタンは自然素材という分け方が多いですね。オプション料金は大体1,500~3,000円程度。

別にプラスチックボタンが悪いわけではなく、むしろ強度的には自然素材よりも上です。
最近はプラスチックボタンもレベルが高くなってきていて、見た目的には見分けにくいものも多くあります。

プラスチックボタン
スーツ ボタン

自然素材のボタン
水牛 ボタン

しかし、トラッド好き紳士の皆様には是非、自然素材にして頂きたい。

理由は二つです。
一つ目は「プラスチックは新しい素材でトラッドと言えば自然素材」という事。
二つ目は「ウール(羊毛)のスーツには自然素材が合う」という事です。

ちなみにナイロンスーツには、プラスチックボタンの方が相性がいいと思いますので生地に合わせて選んでください。

おススメは水牛ボタン

自然素材、と一口に言っても色々と種類があります。
主には水牛ナットが取り扱いの多い素材です。

さらっとそれぞれ説明しますと、以下の通りです。

・水牛=水牛の角を削ってボタンにしたもの。強度は強め。デザインはブラック、ダークブラウンなどオーソドックスなものが多い。
・ナット=木の実(イメージとしてはヤシの実)の殻を削ってボタンにしたもの。強度はやや強め。カラーバリエーション豊富。
・貝=高瀬貝、白蝶貝などの貝を削ってボタンにしたもの。強度は弱め。光沢感が強く、さわやかな印象。

水牛ボタン
スーツ ボタン オーダー

ナットボタン
インコテックス

貝ボタン
PT01 スラックス ボタン

中でもおススメは水牛ボタンです。ナットや貝よりも強度が高いのと、デザイン的にオーソドックスなものが多いのでスーツに使いやすいです。

まとめ

以上のオプションをすべてつけると、あなたのオーダースーツが更に輝きます。全部つけても+10,000円以内に収まりますので、是非最高の一着を作ってください。
・袖口を本切羽にする。
・AMFステッチをつける。
・ボタンを有料(おススメは水牛)にする。